新年を迎えるお正月のお祝いに欠かせないおせち料理。
(※ 下記の画像は、京都祇園料亭「岩元」監修おせち『匠』です )
重箱の中に縁起の良い食材が配置され、彩りも良く詰められており、見た目にもお正月のお祝いにふさわしい豪華なお料理ですね。
でも、そのおせち料理を作るのは、主に家庭の主婦です。
昔からおせち料理は、主婦が手間暇かけて準備してきましたが、実はとても面倒で時間がかかるものです。
そのため、年末の忙しい時期におせち料理まで手が回らないというのが実情ですね。
そこで、「おせち」のお取り寄せが急上昇となった!という訳です。
(株)ハースト婦人画報社とリンベル(株)の共同運営する通販事業「婦人画報のお取り寄せ」が2020年の8月31日に公表した「2021年おせちに関するトレンド調査」によると、約57%がEC通販での購入を予定しており、最近では個食おせちも人気になっているとのことです。
*出典 >> 婦人画報のお取り寄せ
おせちのお取り寄せが急上昇となった理由は、年末が忙しくておせち料理まで手が回らないというだけではないようです。
もう一つの理由は、やはり専門家が作るおせち料理は、お正月にふさわしい見栄えがするうえ、味の面でも、とてもおいしいからです。
特に、最近では冷凍技術も進んで、定番のおせち料理から洋風・中華など、様々な種類のおせち料理をお取り寄せすることができるようになりました。
なかでも、匠本舗(かに本舗)などが中心に進められている京都などの有名料理店のシェフなどが監修した「料亭監修のおせち」や有名ホテルのシェフが作ったおせちのほかにも、フレンチや中華など、様々なおせち料理が販売されています。
それらのおせちは、家庭で作るおせち料理よりも豪華で高級であるため、そのようなおせち料理をお取り寄せすることができるのも魅力となっています。
おせちのお取り寄せは、早いところでは8月から予約受付が開始されています。また、デパートやスーパーはもちろん、最近はコンビニでもおせち料理のお取り寄せを行なっています。
特に、今年(2020年)は、映画の「鬼滅の刃」の大流行で、ローソンのコラボおせちがすぐに売り切れになったことが話題になりましたね。
さらに、ショップによっては1人前から6人前以上など人数に合わせたり、なかには「やわらかおせち」や「合格祈願おせち」、ディズニーなどの「キャラクターおせち」など、様々な種類を用意しているところも多く、多用途に対応可能となっています。
上記の「婦人画報のお取り寄せ」の公表によると、おせちを購入する場所としては、「通販・ネット注文」が半数以上 56.5%、次いで百貨店が30.6%、料亭やレストランが21.4%となっています。
「おせちを何人ぐらいで食べますか」という質問では、平均3.9人。昨年の調査では4.1人だったというのですから、今年のコロナ禍の影響もあるのかもしれません。
気になるのは、「おせち料理」値段です。
お料理の手間が省けることや、料亭などの豪華おせち料理を食べれることなどを考えると多少高くても、という気持ちはありますが、あまり値段が高いと購入にもブレーキがかかってしまいます。
通販ショップの大体の相場を見ると
が多いようです。
なお、上記の「婦人画報のお取り寄せ」の公表によると、購入価格で一番多かったのは、「1~2万円まで」の38%で、「2~3万円まで」が34%。
平均は2万4000円で、これは昨年とほぼ同額だったとのこと。さらに「3~5万円」が16%、「1万円未満」が9%とのことです。
実際におせち料理の材料を買いに行くと、他のお正月用の買い物も含めて、2~3万円まで使うというご家庭が多いようです。このことを考えると、お取り寄せのおせち料理の値段とあまり変わらないとなるため、そんなことが理由で「今年のおせちは、お取り寄せで」というご家庭が増えるのも頷けますね。