世界における養蜂の歴史

イギリスには「蜂蜜の歴史は人類の歴史」ということわざがあるというくらい、養蜂はとても古いものです。

実際発見された遺物で最も有名なものに、スペインのアラニア洞窟の壁画があります。これは約1万年前のもので蜂蜜の採取風景が描かれています。
そのほか、メソポタミア文明、古代エジプトの壁画にも養蜂や蜂蜜に関するものが描かれています。
また、エジプトの古代の墓からは約3300年前の壺に入った蜂蜜が発見されており、殺菌力の強い蜂蜜はほとんど変質していなかったそうです。

古代エジプトで発祥されたという養蜂は古代ギリシャへと引き継がれていきました。

そして、中世になるとヨーロッパでは蜜蝋(みつろう)を取るために養蜂が行われていました。
蜜蝋はロウソクの原料となり、ロウソクを多く使うキリスト教(修道院など)が養蜂を盛んにしたとされます。

この頃まではまだ、自然巣を探し、巣を壊して蜂蜜を採取するという旧式の養蜂で、養蜂の技術はあまり進んではいなかったのです。

今では近代養蜂が主流で、その始まりは1850年代。
近代養蜂は蜜蜂を継続的に飼育する技術で、可動式巣枠や蜜を搾り取るための遠心分離器、それに付随する器具や用具が次々に開発されていったのです。